四六判・上製カバー・160p・定価3080円(本体2800円+税10%)
2022年6月11日発行/ISBN978-4-8129-0968-3 装幀・高林昭太
その小さな家には覆い被さるような大きな銀杏の古木があった。
夏、ゆさゆさと家を揺するような葉は風の記憶となり、
秋、屋根を叩いて降る銀杏の実は家のひびきとなった。
風の中に立つ小さな家はまさに私の哀しみであり、家の苦悩であった。
「韻」という同人誌にかかわっていることもあり、
この度の句集名を「風韻抄」とした由来でもある。
永井江美子「あとがき」から
第三句集

