四六判・上製カバー・p174・定価2970円(本体2700円+税10%)
2025年6月2日発行/ISBN978-4-8129-1156-3
装幀・高林昭太
『人は木に』小川竜胆
「本日の横浜を歩く会ですが、みなさんには俳句を作っていただきます」と、
出し抜けに世話役の方が言い、全員に短冊が配られた。
「聞いてないよ」と私は苦笑いをした。
人生で俳句を詠むなどとは夢にも思わぬことだった。
この時の選者が中田水光主宰であり、三句が入選した。
その後、誘いがあったので試しに句会に出てみた。
俳句の基本を学びながら、中田主宰の貴重なお話まで聴くことができ、
この学びの場は面白いと思った。
言葉の可能性の魅力に嵌まったのである。
それから八年あまり、投句を続けながら地元の美術館に勤務してきたが、
この三月に定年を迎えた。
古稀という人生の節目でもある。
このたびの句集上梓はその記念でもあり、
まだ見ぬ世界へ新たに踏み出す一歩の起点としたい。
(「あとがき」から)
第一句集


